私家版 カリキュラム研究所

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三章 カリキュラム案

三章 カリキュラム案
文系重視の内容となっています。




★文法比較・文法と意味との関係・翻訳とは何か
これから紹介する本は、できるだけ権威の勧める本の中から選びます。そのほうが、大きな選択ミスも少ないと思うからです。また、高校2年生までの基礎を固めていることが前提なので、もしそこまで辿りついていない人は(僕は卒業時にようやくそのレベルに達した…)書店やアマゾンでできるだけ定評のある参考書を買ってしっかりやり込んでください。少し手間をかければ、受験用参考書の中にもかなり質の高い本が見つかるものです。また受験特化の選択にしていませんのであしからず。

受験範囲内で区切ってみると、英文法・漢文法・国文法(口語・文語)の四種類。
●『漢文法 基礎 本当にわかる漢文入門』二畳庵主人 加地伸行 講談社学術文庫
基礎とは何かの考察が参考になり、また漢文法と英文法の比較、漢文法から語感を読みとるための説明は、他の文法を考える材料になる。一度基礎が付けば 『論語』(吉川 幸次郎がお勧め)など有名古典を読んだり、漢詩を楽しんだり(僕は一年間ラジオ講座の日本の漢詩を楽しみました。)するなかで、連文や互文の知識も蓄積し、熟語用法に強くなる。すると、日本語向上や明治の小説の理解促進につながる。(漱石らは熟語の語彙に巧みですから我々もその境地に到りたいです。)目茶苦茶な思考をするよりまず「てにをは」からという著者の主張は心にぐさりと刺さる。

以下三冊 加地氏のお勧め本
●時枝誠記『古典解釈のための日本文法』(絶版・図書館などで探してみてください、題名が「日本文法」で登録されていたり探しにくいこともあるので司書さんにお願いしてもいいと思います。…そういった探すテクニックを自分で習得してください。もう書きません。)(至文堂)
●松尾聡『古文解釈のための国文法入門』(研究社出版)(絶版)
上記の二冊は例文を源氏物語からとっています。(松尾氏の本は万葉集も)源氏を楽しんでいるうちに、古文のエッセンスを吸収できる良書です。時枝氏の本はいわゆる時枝文法で古語を、文法を構成するの「公理」の秘密に魅了される人もいるかもしれません。僕はまだ文法1年生のひよっこですが、文法の世界への入口の一冊として足田巻一の『やちまた』を紹介しておきます。松尾氏の本は「文法と意味の追求の過程」を楽しむことができます。原文と現代語訳を意味的に対応させるための努力が学べ、英文和訳の姿勢につながるところがあります。源氏物語に関して、僕は大塚ひかり全訳が、記号的解釈・源氏におけるエロス…追求の点で解説も詳しい点で初心者にお勧めです。訳は原文から感じたクオリアを反映しようとしていて、初心者は読みづらい。でも原文を読み続けると体になじんできて丁度いい塩梅になります。
●阪倉篤義『日本文法の話』(教育出版)(絶版)
国文法の口語と文語との対応関係に関して考察した書。暗記してきた口語文法と文語文法が有機的に結びつく。ちなみに●所一哉『日本語思考のレトリック』では阪倉文法を用いて入試問題を解く中で、阪倉文法が抱える問題点を指摘している。ある公理からなる文法一つで全ての説明をつけれる訳ではないので、様々な文法がお互いの体系に批難をくわえるなかでより良きものを目指す、こういった文法業界の誠実な営みは現在の政治にはあるか?

●『マンガ日本の古典』シリーズ(中公文庫)

古典に対して大きな障害を感じる人は、漫画から入るのも手だと思います。原文から捨象されてしまう部分は多いけれど、一方で漫画家がその作品をどう見たのかというビジュアル情報を直接味わうことができるという利点がある。1つのテキストに向かい合ったとき、各々がそのテキストを通じてみている世界がどれだけ違うか、興味深い限りです。


●行方昭夫『解釈につよくなるための英文50』岩波ジュニア新書
以下『英語の発想がよくわかる表現50』からの行方推薦本
● 『快読100万語!ペーパーバックへの道』 酒井邦秀
●『英語の読み方、味わい方』上田勤 行方昭夫
●『英文をいかに読むか』朱牟田夏雄
●『英語達人読本』斎藤兆史 上岡信雄
●『和文英訳の修業』佐々木高政
●『新編 英和翻訳表現辞典』中村保男
『解釈につよくなるための英文50』は、翻訳とは何かといった本質に迫る本で、高2レベルを対象としている簡単な例文の割に、学ぶところが多い良書です。しっかり翻訳を書いて、解答と比べてみないと大したことのない本だと思ってしまいます。僕も一度目は15日で適当に済ましてしまい、その凄さに全く気付きませんでした。論理の貫通度の高さは、現代文の良問と通じるところがあります。模範解答をよく読んで一つ一つの文が文章という段階に至るために、それぞれの文が全体の中でどういう役割を果たしているかをよく考えてみてください。それが文章を理解するということであり、そのニュアンスを翻訳に反映することの難しさに出会うでしょう。その段階では漢字の熟語など他の科目の理解の深さも問われるでしょう。
『解釈につよくなるための英文50』を、実践力(入試力?)にかえるためには最低でも上記の推薦本をとりあえず全部こなしてしまうのが一番早いと思います。原文を理解する難しさ、それゆえに着実に学習をするべきだと説く点で他の先生と一見似ていますが、思ったより難しく、思ったより簡単なんだという妙味を全ての本を学んだあとに感じるでしょう。京大入試を受けたものとして、一言いうと僕の持っている25カ年の全訳はあまり本文理解の深いものでなかったので、一つずつ添削しながら勉強していきましたが、この勉強はよくない。やはり「見せ菓子」のような問題だから、受験生は予備校講師を神とあがめて、予備校的翻訳に甘んじるのが一番いいです(もちろん上手な和訳の模試もありましたが…ちなみに僕は英語で爆死したので参考にならないかも)。本番に訳に拘ると時間が全然足りないのは明白だから、最初から捨てればいいのです。しかし英語屋さんはこの出題に完全解を出すべきです。こういった理系素材もしくは哲学的エッセイの問題を解説するにあたって、類書を複数読んでおいてまず原文理解のための基礎知識をため、用語の慣用的訳し方を学び、その原文がエッセイ調なのかガチガチの硬派なのかによって訳し分ける作業が必要で、それで初めて原文が理解できたといえ、生徒が聞きたい質問の内容が初めて分かるからです。(←ここが致命的に重要)生徒には理系も文系もおりそれぞれが分野に特化しているため、生徒の感覚理解のほうがずっと先生の解答より優れていることが起きうる、これが「見せ菓子」出題の怖いところで、先生がその質問をうやむやで押し切ってしまうことが続けば、生徒の不信感は頂点に達し、先生の評価失墜につながるでしょう。(これは現代文でもいえて、間違っても理系的ニュアンスが強いところに傍線を引くと、模範解答より本文理解に優れた解答が生まれてしまいます。でも、理系に弱い先生は蛇足なもしくは的外れな答えだとして減点を加えてしまうことがあります。)まあ大学の先生の「努力してそういう問題を作っているのだから、解く側もそれ相応に勉強しなさい」というメッセージとして受け取りましょう。もっと学術的素材を多読かつ翻訳したい人は 
●『横山 ロジカルリーディング』 4部作(絶版)これは現役の時に一番好きだった教材ですが、まあ面白いだけです。要約などの練習になります。絶版なので別に必要ではない。
●『テーマ別英単語 academic 』上・中・初級 翻訳が本文理解に乏しいですが、後で述べる「お勧め本リスト」などで類書を読み、その英語の原書があれば読み、良く理解したうえで訳すために使うならば、なかなか無難な文章セレクトの本だと思います。
『英語の発想がよくわかる表現50』と『快読100万語!ペーパーバックへの道』 は超初心者の人にお勧めで、多読については後に「文学」でふれます。
『和文英訳の修業』は、和文から英文に直す時にどうやって原文のニュアンスを移すか、そして慣れない言語に移すが故に、実力のなさからくる大きな伝達ミスを防ぐための視点が優れています。
行方セレクトを乗り越えたら
●『英語達人塾 極めるための独習法指南』斎藤兆史
を勧めますが、この本でも、なまじ英語力の危険性を指摘し、上質な英文を読み、それらから例文を採集して、しっかりしたコローケーションに基づいて英文を書くことの重要さを主張しています。辞書をしっかり引くことを強調していて
●『発信型英語 スーパーライティング』
などの上級試験向けの教材 (←こういった英検1級、TOEFL、通訳ガイド試験向けの良書に詳しい人がいれば教えてください。) でも同じことを強調していますが、学習成果が表れるまでにとても時間がかかることを注意しておきます。『英語達人塾』の推薦書は何度読んでも素晴らしい文章が多いので、せっかくなら朗読CDも買って、勉強したくないときに流していると楽しいです。英語は音から入りやすい言語で、良質な文章ほど流れるような感覚が素晴らしいです。(でもCNN English Expressなどニュース素材は騒がしくて繰り返し聴いていると心がつんつんしてきてあんまり好きじゃない。…まあ朗読CDにも騒がしいのが結構ありますが。)日本語でも名作の朗読はかなり楽しめます。最近は、外人が日本語を学ぶ際にいい文章のリストを考案しているのですが、実用的かつ日本語の表現理解につながる文章を選ぶのは難しい。誰か何かありますか?日本の小説を読む中でもそうやって海外の視点を導入してみるのも面白いです。
●猫舌流英語練習帖 (平凡社新書)柳瀬尚樹
『新編 英和翻訳表現辞典』は読んで面白い辞書です。特に例文に爆笑します。内容もかなり優れているので、手持ちにあって損はしません。上記の猫舌ではオリジナルの辞書をい作ることを勧めていて、それと通じるところがあります。

漢文から英文や日本語にまたは古文から日本語に移していく中で、どうして過去の言葉を現代の言葉に翻訳できるのだろう、なぜ過去の言葉がたかが文法を介してわかるといえるか疑問に思ったり●鶴見俊輔『思い出袋』のように、「言葉のうしろにある言葉」「自分の中の知らない言葉」「翻訳のすきま」といった哲学的思索にふけることもあるだろうし、●田中克彦『ことばと国家』のように、ことばの歴史を知って、自らの言葉観を点検することもあるだろう。そういった一つ一つの遠回りが「ことばとは何か」という本質に近づく一番の方法だ。
意味の境界を越える作業を繰り返す中で、様々な限界が露呈する。今まで自明だと思っていたことが信じられなくなって路頭に迷うこともあるだろう。でもそれが本質なのだと思う。これまでは気づかなかっただけで、言葉の多様性に初めて出会っただけなのだ。分野と分野の境界に立って、それぞれの分野を眺めてみれば自ずから心に余裕が生まれて、いつもより落ち着いて言葉と接することができるかもしれない。

★辞書について
質の良い辞書は暇な時に読んで面白く、実用に利くものだ。何か面白い辞書があれば教えてください。
●小内一『てにをは辞典』
本来日本語は、たくさん本を読む中で自然と身につけていくべきものなのだが、英文和訳以来日本語向上が止まってしまった人の日本語はエキゾチックなので、もしそういう人が自分の慣用表現の自然さの度合いを点検したい時に使う辞書。眺めていても面白い。
●大野晋『古典基礎語辞典』
「日本語とは何か」に迫るすごい辞書。古典を読むときに深く考える道具として重宝している。
●白川静『字統』
漢字をイメージに置き換えるときに使っています。漢字って面白い、と思わせるような字書です。
●日本語チェック2000辞典 受験勉強にはいい値段、量。

★文学
●石原千秋『大学受験のための小説講義』
小説を読むとはどういうことかを明快に解説した入門書。この本で「自分なりの小説の読み方を自覚的に把握するために、小説から取り出した物語を、一つの主語とそれに対応する熟語一つから成る一つの文に要約する練習」を勧めており、これを意識的に英語や古典を読む際も行い、面倒でも記録しておく、すると古文などの一見似た話でも、作品によって少しずつ違うという「差」を意識して把握できるようになる。『快読100万語!ペーパーバックへの道』『英語達人塾』の多読の際も意識的にこれをすることで、物語文作成を通じてその作品に潜むたくさんの主人公の意識を読みとれるようになり、読みに深みが増す。
●高橋源一郎『一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))』
小説とは何かを知るために、小説を書くことを勧める本。自分が小説を書く立場になることで、文学を見る目がいつもと全く違ってくるので、本文のより深い理解を期待できるようになる。
●内田樹『街場の文体論』
では、我々が言葉の檻の中で「檻ごと動く」ためには、定型表現を身体化する必要があると説き、そのために母語の古典を浴びるように読むという方法が有効だといいます。「古代から現代に至るすべての時代の「母語で書かれた傑作」と評価された作品を、片っ端から、浴びるように読む。身体化するというのは理屈じゃありません。ただ、浴びるように読むだけです。それが自分の肉体に食い込んでくるまで読む。」(引用同書)
●板野博行『古文読解ゴロ565入試出典ベスト70』
国語便覧の方が網羅度が高いが、受験生は上記の565が、出典頻出順になっていて使いやすいかもしれない。自分の読みたい古文を読んで多読の中で文法をなじませていく作業も大切だ。その際に
●『新編日本古典文学全集』(小学館)
を利用するのが全訳付で初心者には便利だ。(僕は源氏物語を岩波文庫のもので勉強したが、全訳がないのでかなり時間がかかった)

ある程度古文や擬古文読めるようになってくれば
●『岩波 古典文学大系』『明治文学全集 筑摩書房』
などの全集を通して、さらにさまざまな作品に触れることができます。
 
英文も古文も読めるようになってきた人は
●ロバートキャンベル『Jブンガク』
などのように、日本の名作を英文という視点を経由させて重層的に楽しんでみてはどうでしょうか。この本につくブックガイドは文学入門に最適。キャンベル先生が学生の時『荘子』『史記』『三国志演義』『日本書紀』『将門記』頼山陽などを英語で、原文ハードルを無視して読んだという話は興味深い。僕も漢文を英文を横に置いて読破しようかな。
●山本史郎『東大の教室で『赤毛のアン』を読む』
英文学を楽しむための、「人物造形のタイプ」「物語のタイプ」「視点」「語り」について日本の小説などと比較しながら学べる本。
●宮崎駿『本へのとびら――岩波少年文庫を語る』 (岩波新書)
僕の尊敬するジブリの監督が、お勧めの児童書を選んだ本リストです。
「ほんとうを言うと、本はいっぱいは要らない、五〇冊じゃなくて一冊あればいいとも思っているんです。たとえばすごいハードカバーの重い本でね、世界のことが全部書いてあるという、そういう本ができないものだろうか、ということを夢見ていますね。」(引用同書)
僕もそんな「世界のことが全部書かれている本」をいつか書くために、日夜ネタ集めに徹しています。●吉田武 『虚数の情緒』の哲学バージョンみたいなものを40年後に書けたら嬉しいな。面白い児童書は原書で読むようにしていました。

ドイツ語フランス語韓国語ロシア語が勉強したいので、誰か良書があれば教えてください。

★本リストを利用すること
自分の好きな著者の勧める本なら、自分の苦手な分野の本も心理的に手に取りやすいと思います。ぜひ好きな「著者」のお勧め本を探してみてください。自分がよく活用したものを参考程度に
●『養老孟司の大言論』の3巻につくお勧め本リスト
●内田樹のHPで「おすすめ 本」と調べるとみれる本リスト。
●茂木健一郎『「読む、書く、話す」 脳活用術 日本語・英語学習法』の本リスト
●松岡正剛のHP「千夜千冊」 
●吉永賢一『東大家庭教師が教える 頭が良くなる勉強法』
養老は理系素材の入門書が面白くて、翻訳の参考文献に多く用いた。茂木氏の本には英語学習のお勧め映像教材(英語)も載っていて、今年はそれら全て楽しもうと思っている。またこの本で「早すぎる自伝を書け」と勧めていたので、日本語と英語で自伝を書こうと思っています。再読に耐えうるリズムのいい文章が書けるように頑張るつもり。僕は千夜千冊の「分理篇」に憧れていて誰かそれらの本を読む方法を教えてほしい。全く歯が立たない本ばかり。
吉永氏本の参考書リストの
●武井正教『新編集 武井の体系世界史』
●五島辰夫『世界史はこう整理してこう暗記する!』
●中谷臣『センター世界史B各駅停車』『世界史年代ワンフレーズnew』
は重宝しました。(←でもいまいちな参考書が多くてちょっと残念なリスト)武井の本は年表ですが、高二時の僕の尊敬する世界史の先生が、一つ一つ用語を覚えていって、パズルのピースを埋め合わせていくと、頭の中で、世界史の年表が生きたように結びついていって一つのジグソー地球儀のようになると聞いて以来、頑張って年表をイメージするようにしてきたけど、一向にその境地に達しないのはなぜでしょうか?五島氏や中谷氏の本は、暗記力が皆無の僕にとってなくては欠かせないものです。

★頭の中でイメージするということ。 
決まった道筋を決まった時間に散歩したというカントは、やはり頭の中であれほどの議論をイメージしながら歩いていたのだと思う。頭の中で情報を保持し処理していく能力を高めることの重要性に気づかせてくれた本が
●栗田哲也『数学に感動する頭をつくる』
以下この本の推薦本
●志賀浩二『数学が育っていく物語』(絶版)
●ローレンCラーソン 秋山仁『数学発想ゼミナール』
●栗田哲也『目で解く幾何』
●矢野健太郎『幾何の有名な定理』
●清宮俊雄『幾何学』
●佐藤肇『幾何の魔術』
僕が上に補うとしたら
●栗田哲也『マスターオブ整数』『マスターオブ場合の数』
数学はこれらのレベル以上までやって初めて文系科目に生きてくる。受験数学を公理系から基礎づけていく作業は、文系の哲学や歴史、文法の基礎づけ作業ととても似ている。高校数学で多くの文系が数学を辞めてしまう現システムはとても残念だし、栗田先生がいなければこんなに楽しいものだとは思わなかった。これだけ面白いと、数学を止めろといわれても止めれんだろ!という数学依存に陥ること覚悟。特に『目で解く幾何』は高校入試用の参考書だが、浪人生になるまでずっと持ち続けていた図形コンプレックスを粉砕してくれた。『幾何学』は、拡張の勉強になり、問題を作ったり、ある問題から新たに性質を発見していく作業が楽しい。幾何学の問題を解きながら散歩するのも楽しい。眠れないときもこれまでは無為な時間を過ごしている気がして嫌だったが、頭のなかで幾何の問題を解いていればすぐに頭がぼーっとして寝られる。『数学が育っていく物語』は普通に生活していたら一生出会わないような、数学の世界観につれていってくれる。数学の世界は『指輪物語』とかのファンタジーと響きあうところがある気がする。ただし、僕は半年かけて半分も分からなかった。『幾何の有名な定理』は複素数を使うので新課程向き。旧課程の僕は石谷茂『複素数入門』(絶版)などを補助にしたが、複素数ベクトルに関するいい演習の本は無いのかな?誰か教えて欲しい。行列式で書かれても訳が分からない。『数学発想ゼミナール』は答えが付いていなくて受験には適さない。『幾何の魔術』も受験には適さない。『マスターオブ整数』『マスターオブ場合の数』は推薦本付でさらなる展望もあり、これからが楽しみ。

●岡田斗司夫『あなたを天才にするスマートノート』
●トニーブザン『ザ・マインドマップ』
言語情報が半ば死んでいる僕がなぜ現代文の問題が解けるのか?高3の時の現代文の授業で、一つ一つの文章に関して授業プリントの裏に、初読と読後の感想を書かせられて、それは図やマインドマップで書いてもよかったので僕は、その文章の本質だと思ったことを中央に絵と共に書いて(情報、倫理、排除、死など)それから派生するイメージを周りに伸ばしていく、こういった作業をするなかで、そのテーマに関する哲学的考察を前もってしかりしておいた。すると●石原千秋『教養としての大学受験国語』で指摘するような「思考のための座標軸」があるために、試験で初めて見る文章でも、それが自分の考えとの違い発見、つまり「公理は何か」や「それをどう組み合わせているか」の考察のみで済む。あとは論理整理だけだ。
●中内伸光『ろんりと集合』
●野矢茂樹『新版 論理トレーニング』
二つの本のつながりが少し悪いが、代用品を誰か教えてください。

マインドマップはできるだけ時間をかけてホントに本質だと思うことや覚えておきたいことを選んで派生させていった。たくさんの参考文献を探してきて、本質が書いてありそうな部分を重点的に探して自分の思っていることと比べながら読む。ページをめくっているとある物事の考察をするために異常に「ため」をしている箇所に遭遇することがあり、そこがその著者の独創的な箇所であることが経験上多いです。よって、僕が「読む」本は硬派の本(哲学・数学などの専門書)や本当に面白いと思えるような本だけで、大体は知っていることを別の方向からみるための「目を通す」作業であるので、基本的に読字スピードが遅くても、あまり学習には支障がでないのです。(参考佐藤優『読書の技法』)マインドマップで思考を全て絵に変換する作業を通して、内容が記憶にも残るし、なにより書いていて楽しかった。また、日頃思いついたことを『あなたを天才にするスマートノート』などの方法を用いて面白い形に変えていくことも続けている。

英語屋さんは自分の思考の動かし方を点検するのに英語よりもまず現代文から始めるといいと思う。現代文の参考書はどれがいいかわからないので、良いと思ったものを羅列するにとどめる。
●『出口 現代文講義の実況中継』
●吉岡友治『東大入試に学ぶロジカルライティング』
●東進HPで無料で手に入れられる京大東大の過去問(答えと原文を対応させて色マーカーをぬってみて使う)
●棟明朗『思考訓練の場としての現代国語』

★社会科目について
僕は現役は世界史、地理を2次用に、浪人は世界史2次、日本史センターで使いました。

歴史を学び続けて欲しいなら、もともと歴史そのものが好きな人を別とすれば他の古典や哲学、文学の魅力に引き込んだ方が早い。それらを本気で学ぼうと思うなら歴史の知識はかかせない。
☆世界史
●津野田興一『世界史読書案内』
●荒巻豊志『荒巻の新世界史の見取り図』中
●山内昌之 『歴史学の名著30 』(ちくま新書)  政治学・社会学・宗教学版もある
これらの世界史入門書リストの本を読みながら、
●『詳説世界史研究』
などの詳しい専門書と用語集を組み合わせて、論述対策をしましたが、実際に設問要求に適した解答を書くのは難しく、受験生は予備校や通信添削で鍛えた方がいいです。僕もHP「受験生のための世界史教室」で中谷先生に添削していただきました。
 自分で色々問題を作って、それに答えを与えていく勉強は楽しいけど、学校教育の歴史は記憶と編集技術しかためされないのだから、思考時間の無駄として切り捨てた方が賢いかも。
 問題を立てて、それに答えを与え、文字の形に残して蓄積していくと、自分の歴史認識の薄さが身にしみて分かってくる。同時に歴史がわかるということがどういうことなのかも自分の状態の対極にうっすら見えてくるでしょう。日本史に関しても世界史と同様、問いを作って答えを蓄積する作業を続けていきたい。
☆日本史
日本史は用語暗記で精いっぱいで
●橋本治『ひらがな日本美術史』
や、網野義彦、加藤陽子、坂野潤治らの著作を楽しんだ程度なので、誰か詳しい人は面白い本を教えてください。
☆地理
●山岡信幸『山岡の地理B教室』
●『地球の歩き方』
定番の教材しか知らないし、現役に東大対策で勧められた教材はどれも微妙な感じがした。もっと面白い教材があればいいのに。山岡は地理の入門書にして良書。『地球の歩き方』は知りたい国があった時によく借りて写真を眺めていた。世界史の知識と現代の状態が有機的に結びつく。

☆倫理
資料集などを使って興味のある人を見つけてその原書をよめよめ。
●永井均『倫理とは何か 猫のアインジヒトの兆戦』
●内田樹『寝ながら学べる構造主義』
●竹田青嗣『現代思想の冒険』
●熊野純彦『西洋哲学史』(岩波新書)
など入門書を探してそこから入るのも手だけど、やはり原書よめよめ。
『数学が育っていく物語』で数学を勉強するようになってから、現代思想や熊野氏の哲学史をイメージ的にすんなり受け入れやすくなった。

☆政経
●長谷部恭男『法とは何か』『憲法とは何か』
制度を根底から考えるのはなかなか難しいです。政経で「~とは何か」という本質な問いといえば他にどんなのがあったかな?誰か制度の本質に迫れるような良い問いを教えてください。

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  1. 2013/03/11(月) 20:14:32|
  2. 世界一面白いカリキュラム研究会
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